2016年、クラウドファンディングで多くの支持を受けた

『絵本・ジュエルっ子物語』(当時は私家版)が、

満を持して、幻冬舎より発売!

書店、Amazonにてお買い求めください。


「絵本・ジュエルっ子物語」を使用した

ひとりぼっち救済!「ジュエルっ子プロジェクト」

このページは、2016年6月~7月にFAAVO滋賀で達成したクラウドファンディングを元に編集しています。

*転載許可を得ています。

 

全記事はこちら(FAAVO by CAMPFIRE)でご覧いただけます。

(一部リンクは古くなっておりますので、ご不明点等は下のお問合せフォームからお寄せくださいませ)

©Miyaki Inukai
©Miyaki Inukai

◎「絵本・ジュエルっ子物語」とは◎

©Miyaki Inukai
©Miyaki Inukai

 答え探しの旅を続ける主人公が、性別違和を持つジュエルっ子と出会う物語

 

「ボク、女の子。

 でも、どうして、男の子じゃないんだろう」

「え?どういうこと?」

「自分でもわからないよ。

 それって、わからないといけないの?」

 

 (『絵本・ジュエルっ子物語』より)

 

あらすじ

物事の答え探しをすることがクセになっている「アキ」と、性別の疑問を持つ「ジュエルっ子」。

2人が出会うことによって、思わぬところから答えがやって来ます。

そして、2人にさらにご褒美が・・・。

 

想定される読者

・LGBT等の性的少数者

・思春期頃の自分についての悩み多き年頃の方

・引きこもり・不登校等の悩みを持つ方

・お子さまを持つ親御さま

・悩みを持つ方の援助者

  など、様々な『生き辛さ』に関わる方

 

絵本が生まれた経緯:性別のゆらぎに助けられた体験を元に

この物語は、原作者である濱田が、パートナーと出会った時の体験を元に作られました。

パートナーは性別違和を抱えてはいましたが、だからと言って結論を急がず、自然に身を任せて生きていました。

そして何よりも人生を楽しんでいました。

白黒をつけずにいられない性格が生き辛さにつながっていた濱田は、生き方のヒントを得たように感じ、その時の心境を物語形式で綴ったのです。

その物語に友人の犬飼が共感して挿絵をつけ、この作品が生まれました。 


◎「ジュエルっ子プロジェクト」とは◎

 

マイノリティ支援の新しい形として「生き辛さ」へ取り組む

 LGBT等の性的少数者をテーマにした絵本とも思える「ジュエルっ子物語」ですが、LGBT当事者ではない犬飼の共感を受け「生き辛さを持つ全ての人に共通する物語ではないだろうか」と気づきました。

この絵本に出版の目途はありませんでしたが、出版することをただ待っているよりも、まずは沢山の方に物語にふれてもらうことが大切だと感じました。

そこで、「絵本の存在しない絵本原画展」を、滋賀県草津市の福祉施設で開催してみたのです。

すると実際に、LGBT等の性的マイノリティ当事者や不登校や引きこもり等の当事者・ご家族等、様々な方から広く共感を得たのです。

 

 「あぁ、自分にもこういう気持ちがあるなぁ」

「ひょっとしたら、うちの子はこういうことを考えているのかも」

「自分のことをダメだと思っていたけれど、このままの自分でいいのかも」

 

また、絵本についての感想等をお互いに話すだけで、ご自身のマイノリティを明かさなくても『対話』が生まれるのです。

誰もが多かれ少なかれ、生き辛さ(『ひとりぼっち』と名付けました)を持っている。

この部分は、メンタル不調の予備軍として、社会に溢れていると感じています。

しかし、あえて「心のケア」や「マイノリティ支援」と銘打たずに、展覧会という場を提供するだけ。

来場する方々に何も強要することはありません。そっと一緒の場にいるだけです。

 

この方法の手ごたえを実感した瞬間でした。

このようにして、草津市からプロジェクトは誕生しました。

  

「ジュエルっ子プロジェクト」の特徴

<1>対象者を限定しない

 物語の切り口は性別違和であったとしても、誰の心にも何かしらの共感を与える内容です。

 来たいと思ってくださった方が対象者です。

 <2>カミングアウトをしてもしなくてもいい

 普段マイノリティ性を伏せて生活されている方も安心。

 カミングアウトをしないからと言って満足できないということはありません。

<3>好きな「対話」を選べる

 ・ただ黙って絵を見て回るだけ

 ・作者と絵について話す

 ・自分について話す

 ・パフォーマンスアートに参加する(*)

 ・懇親会に参加する

  など

  コミュニケーションが苦手であったり、制限がある方でも、気軽に参加できます。

 「対話」にバリエーションを持たせるねらいは、思考だけでなく、同時に身体や心へも、体感を伴った理解を与えることです。

 「対話」とは、人と人のへだたりを超えて心をふれあうこと、という考えを根幹としています。

  それぞれの「ひとりぼっち」を持った者同士が、ふんわりと集まり、言葉を超えてつながり、そしてまた日常に戻って行く。

 そのようにイメージしています。

 

 *対話のバリエーション「パフォーマンスアート」について

  「パフォーマンスアート」とは、アーティスト自身の身体が作品になるもので、その「場」に居合わせる者(物)も作品に大きな影響を与えます。

   この「パフォーマンスアート」も「対話」のバリエーションと考えています。

 

『ジュエルっ子プロジェクト』の進め方

 <1>各地での「ジュエルっ子プロジェクト」ワークショップ開催を目指します。

 <2>私たちが訪れた場所には「絵本・ジュエルっ子物語」を1冊ずつ差し上げます。

 <3>私たちがいなくても、その地区の方が、いつでも絵本を使った対話の場を作ることができます。

 <4>「対話」=「心のふれあい」を大切にした社会になりますように。


◎プロジェクトの詳細◎

2016年のクラウドファンディングでの活動報告を抜粋しています。絵本作者によるプロジェクトの目的や想い等が綴られていますので、是非ご覧ください。