卒業研究が始まった!

「京都芸術大学 通信教育部 芸術学部 芸術学科 文芸コース」の2023年度卒業を目指す私の熱い一年が始まりました! 「卒業研究」が始まったのです。私が取り組む卒研は「小説創作」! そうです。新しいお話を書き始めたのです。

 お話を創るって、なんて苦しく、苦しく、苦しく、苦しく、苦しく・・・・・・。そして、何て美しい行動なのでしょうね。自分の中の体験と感情を絞り出して言語化し、何度も何度もそれがふさわしい表現なのか吟味し。そのように大切に紡いだ文章なのに、そのうち惜しげもなく自分からバッサリと切り取り、突き放すのです。それはそれは氷のように冷たい視線を浴びせかけて。そのようにして、人様にお見せできるような形に厳しく整えて行くのです。

 私は自分の創作態度について、「自分自身が傷つかないように猫かわいがりしている」と指摘されたことがありました。ドキッとして顔から火が出そうなほど恥ずかしい思いをしました。というのは、こういう甘さがある自分にどこか気づいていました。でも、それでも自己満足の文章はできますから。私は現実世界で満たされない思いを、自慰行為のように文章化していたのです。この「恥ずかしい!」という感情が自分が自分の態度を越えて行くサインになるということも学びました。

 文芸の学びとは、文章が上手になるということを越えて、自分との付き合い方を見つめ直すことを求められている気がするのです。そういう意味で、私の人生としても熱い一年になりそうですね。