「もう人生これでいいかな」の意味


 今日は冒頭部分だけ少し物騒なお話をします。ですが、身近な人はどうか本当に心配しないでいただきたいです。これは私とずっと一緒に生きて来た「私の心の在り方」のお話です。

 

 『ジュエルっ子物語』と『完璧夫婦の城』を送り出したところで、長年心にわだかまっていたことをやり切った気持ちになりました。ふーっと深いため息をつくことができ、「もう人生これでいいかな」と思ったのです。ここで繰り返します。これは、誤解を恐れずに書くならば、極端に言うならば、乱暴な言葉遣いをするならば、なのです。余計な心配をかけないように様々な言葉を書き連ねておきます。どうか本当にご心配なく。これは、思春期頃から自分の感じ方が剣山に座っているように痛く、できれば早めに人生が終わらないだろうかと思い続けて来たからこその思いなのです。しかし、今までこれを口に出すと「そんなこと言わないで」「もっと真剣に生きればそんなこと感じなくてよくなる」などと言われ、そのことの方が心に痛く、この思いは胸に秘めるようになりました。今思えば、真剣に生きているからこそ、感性をちょんちょんに尖らせて生きていたのです。さすがに人から咎められると逃げ道がなくなってしまうので、なるべく自分を追い詰めないように、自分の存在を消したくなり過ぎないようにやり過ごして来ました。でもその毎日は、自分の心の自然の流れから逆らう感じ。毎日クタクタでした。

 

 ところが今回のやり切ったという思いは、心がするりと自分の流れに乗っているような感じがしたのです。だから、この「もう人生これでいいかな」は、人生を終わらせる発言ではありません。私の人生がここから始まるという気持ちに近いのです。この2作品で私の逆流人生はネタ切れです。これからは心の自然に乗って創作ができるといいなぁと心から思います。新しい構想はあります。それは卒業研究にぶつけています。ネタ切れしたところから研究が始まるなんて、中々いい人生ですね。また1冊の著書となって皆さまにお披露目できる日が来るといいですね。