はりねずみの休息。


 はりねずみのように、全身の毛が逆立った(激情が起こった)後は、この状況を誰か(何か)のせいにしたくなるのが私です。しばらく、「お前のせい」、「あいつのせい」、「だって」などと、ぶつぶつとつぶやいて時間を使い、散々やった後、ようやく時間を無駄にしていることに気づき出します。そして、「ああ、またやっている」と。

 

 お願いだから、理性的な私をください。物心ついたころから理性なんて一切なかったんじゃなかったのでは、と思います。だからダメなんだ、私は、って。いつもの私を一巡りやり尽くして、それでも思います。「こんな感じ方をする私がこの社会にいらないというんだったら、どうぞいつでも命を奪ってください」って。今でも生き残っているのですから、まぁ、まだ私はいるのでしょう。

 

 何だかここ最近、どんな体験をしても剣山の上を歩いているようです。一体私が何をしたというのでしょう(また)。柔らかい雲のクッションのような場所はないものでしょうか。